恋人が飲み会に行った夜、既読がつかないだけで何度もスマホを見てしまう。
「誰といるの?」と送ったあとで、また聞いてしまったと落ち込む。
あるいは反対に、友達と会うたびに細かく報告を求められて、だんだん息苦しくなっている。
好きな人なのに、一緒にいると気をつかってばかりいる。
束縛の悩みは、する側にも、される側にもつらさがあります。
この記事では、恋愛での束縛とは何かを整理したうえで、束縛してしまう側・束縛されて苦しい側、それぞれの立場から考えていきます。束縛したくなる背景にある性格の傾向は、心理学の性格モデル「ビッグファイブ」の考え方を借りて紹介します。
恋愛での束縛とは
恋愛での束縛とは、恋人の行動や人間関係を、自分の安心のために制限しようとすることを指す場合が多いようです。
「誰と会うのか知りたい」「異性の連絡先は消してほしい」「毎日電話したい」など、形はさまざまです。
ただ、どこからが束縛かは、人によってかなり違います。
毎日の「おやすみ」の連絡がうれしい人もいれば、それが義務になると苦しく感じる人もいます。同じ行動でも、ふたりが納得していれば束縛とは感じないし、片方が苦しければ束縛になることもある。そう考えるほうが自然かもしれません。
なお、「束縛度診断」で検索する人も多いようですが、この記事で紹介する恋愛タイプ診断は、束縛度を判定するものではありません。束縛の強さを数字で測るより、ふたりの「心地よさ」の違いを知ることを大切にしています。
【する側】束縛してしまうのはなぜ?
「束縛なんてしたくないのに、気づいたらしてしまっている」。
そんな自分に疲れている人は、少なくないようです。束縛したくなる気持ちの奥には、どんな傾向があるのでしょうか。
心が揺れやすく、不安を確かめたくなる
返信がいつもより少し遅い。スタンプだけで返ってきた。SNSに知らない人との写真が上がっていた。
心が揺れやすい人は、こうした小さな変化に気持ちが大きく動きやすい傾向があると考えられています。ビッグファイブでは「心の安定」の低い側にあたる傾向です。
不安が大きくなると、「確かめたい」という気持ちが強くなることがあります。
誰といるのか聞く、位置を知りたくなる、返事をせかしてしまう。それは相手を縛りたいからというより、自分の中の不安をどうにか静めたい、という気持ちから出ている場合が多いようです。
ただ、確かめて一瞬ほっとしても、しばらくするとまた不安が戻ってくる、ということもあるかもしれません。
確かめることで不安がなくなるわけではない。そこに気づけると、少し違う方法を試してみるきっかけになるかもしれません。
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相手を大切に思うほど、失うのが怖くなる
束縛してしまう人の多くは、相手のことを本当に大切に思っているようです。
大切だからこそ、「いなくなってしまったら」と考えるだけで苦しくなる。その怖さが、相手の行動を把握したい気持ちにつながっていくこともあるようです。
好きな気持ちそのものは、悪いものではありません。
ただ、その気持ちが「相手の自由を小さくする形」で表れてしまうと、ふたりとも苦しくなりやすい。問題は好きの大きさではなく、表し方のほうにあるのかもしれません。
【する側】不安を相手ではなく自分で受け止める練習
不安をなくそうとしなくて大丈夫です。
不安を感じるのは自然なこと。そのうえで、相手に確かめる前に、自分の中で少しだけ受け止める練習をしてみます。
送る前に、10分だけ置いてみる
「誰といるの?」と打ったら、送信する前に10分待ちます。そのあいだに、お茶をいれる、窓を開ける、音楽を1曲聴く。10分後にまだ送りたければ、送ってもかまいません。意外と、送らなくてもよくなっていることもあります。
不安を、言葉にして書き出す
「返事がなくて、嫌われたのかと思って怖い」。スマホのメモでも紙でもいいので、そのまま書いてみます。頭の中でぐるぐるしていた気持ちが、少し外に出ていく感覚があるかもしれません。
相手に伝えるなら、「お願い」ではなく「気持ち」を
「連絡して」ではなく、「連絡がないと少し不安になっちゃうんだ」。相手を動かす言葉より、自分の気持ちを伝える言葉のほうが、相手も受け止めやすいと言われます。
自分だけの予定を、ひとつ入れる
相手が出かけている夜に、自分も楽しみな予定をひとつ。相手のことを考える時間が、自然と少し減るかもしれません。
束縛してしまう自分を責めすぎないでください。「直さなきゃ」と思えている時点で、もう一歩を踏み出しています。
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【される側】束縛が苦しいときの伝え方
恋人の束縛が苦しい。でも、相手を傷つけたくないし、ケンカにもなりたくない。
そう思って、ずっと我慢している人もいるかもしれません。
相手の束縛が「不安から来ている」と感じるなら、次のような伝え方を試してみる方法があります。
- 責めるより、自分の気持ちを主語にする:「束縛しすぎ」ではなく、「毎回報告するのが、ちょっと苦しくなってきた」
- 安心材料を先に渡す:「飲み会は22時には終わるから、終わったら連絡するね」と、相手が不安になりやすい場面で先に一言添える
- ふたりのルールを話し合う:どこまでなら心地よいか、お互いの線を出し合ってみる。どちらかの基準に合わせるのではなく、ふたりの真ん中を探すイメージで
我慢を続けていると、ある日突然「もう無理」と気持ちが切れてしまうこともあるようです。
小さな違和感のうちに伝えておくことは、相手のためでもあり、自分のためでもあります。
【される側】それは「束縛」ではなく安全の問題かもしれない
ここまでの話は、ふたりで話し合える関係を前提にしています。
もし、次のようなことが続いているなら、それは恋愛の「束縛」ではなく、あなたの安全や自由に関わる問題かもしれません。
- スマホを勝手に見られる、パスワードを教えるよう求められる
- 友達や家族と会うことを禁止される、交友関係を制限される
- 「別れたら〇〇する」など、脅すようなことを言われる
- 大きな声で怒鳴られる、物に当たられる、たたかれる
- 自分の意見を言うのが怖くて、顔色ばかりうかがっている
恋人同士のあいだでのこうした行為は、「デートDV」と呼ばれることがあります。結婚していなくても、若くても、あなたが悪いから起きることではありません。
ひとりで抱えずに、相談できる窓口があります。
- DV相談ナビ(#8008):電話をかけると、近くの相談窓口につながります
- DV相談+(プラス):電話(0120-279-889)・メール・チャットで相談できます。結婚していない恋人同士の悩みも相談できます
- 今すぐ危険を感じるときは、110番に連絡してください
「こんなことで相談していいのかな」と迷う段階でも、話を聞いてもらってかまいません。
ふたりにとって心地よい距離を知るには
束縛してしまうことにも、束縛がつらいと感じることにも、気持ちの揺れやすさのような、もともとの性格の傾向が関わっていることがあります。
自分と相手がそれぞれどんな傾向を持っているのかを知っておくと、「どちらが悪い」ではなく「どんな距離が心地よいか」を話し合いやすくなるかもしれません。
診断には、「どんなときも、帰ってこられる場所になる恋」の港のタイプがあります。気持ちの波が少なく、落ち着いて相手を受け止めやすいタイプです。
心が揺れやすい人も、落ち着いている人も、それぞれの持ち味があります。お互いの傾向がわかると、相手の不安や息苦しさを、少し想像しやすくなるかもしれません。
港のタイプの結果には、こんなアファメーションが添えられています。
私の落ち着きは、私と大切な人を守る力になる。
心理学の性格モデル「ビッグファイブ」でわかる、恋愛タイプ診断
20問・約3分・無料・登録なし。結果は11タイプ。あなたのタイプに合わせたアファメーションも届きます。
[恋愛タイプ診断をやってみる](https://shindan.design-bu.com/shindan)
※占いではなく、心理学の考え方をもとにした診断です。束縛度や、ふたりの関係が安全かどうかを判定するものではありません。
まとめ
- 恋愛での束縛とは、恋人の行動や人間関係を、自分の安心のために制限しようとすること。どこからが束縛かは人によって違う
- 束縛してしまう背景には、心の揺れやすさや、相手を失うことへの怖さがあることも。好きの大きさではなく、表し方を見直してみる
- する側は、送る前に10分置く、気持ちを書き出す、「お願い」より「気持ち」を伝える
- される側は、自分を主語にして伝え、ふたりの真ん中のルールを探す
- スマホを勝手に見る、交友関係を制限する、脅すなどが続くときは、ひとりで抱えずDV相談ナビ(#8008)やDV相談+へ。今すぐ危険なときは110番
好きな人と一緒にいて、安心できること。自分らしくいられること。
その両方がそろう距離を、ふたりで少しずつ探していけたらいいですね。
▶ ほかの恋愛の悩みは「恋愛の悩み一覧」にまとめています
免責
この記事は、心理学の考え方をもとにした一般的な情報です。すべての人にあてはまるものではなく、結果や効果を保証するものではありません。恋愛タイプ診断は、Fortune Design Clubが独自に作成した簡易的な診断で、占いや医学的な診断・検査ではありません。自分を知るためのヒントとしてお使いください。つらい気持ちが続くときや、心や体の不調が気になるときは、ひとりで抱えずに、信頼できる人や専門の相談窓口に相談してください。


