気持ちはもう、前のようには戻らない。
それはわかっているのに、「別れよう」の一言がどうしても言えない。
相手の悲しむ顔を想像すると胸が痛むし、ひとりになる寂しさも怖い。
別れたいのに別れられない状態は、毎日少しずつ心をすり減らしてしまうことがあります。
この記事では、別れを切り出せない理由を整理し、切り出しにくさの背景にある性格の傾向を、心理学の性格モデル「ビッグファイブ」の考え方を借りて考えます。そのうえで、気持ちを整理する小さなステップと、伝えるときのヒントを紹介します。
※相手が怖い、暴力や脅しがある場合は、ひとりで別れ話をしないでください。この記事の後半で、相談できる窓口を紹介しています。
別れたいのに別れられないのは、やさしさの裏返しかもしれない
「別れたいのに、ずるずる付き合ってしまう自分はダメだ」
そう思っている人もいるかもしれません。
でも、すぐに別れを切り出せないのは、相手のことを大切に思ってきたからこそ。
相手を傷つけたくない、ふたりで過ごした時間をなかったことにしたくない。そんなやさしさの裏返しであることも多いようです。
迷っている時間は、無駄な時間ではありません。
自分の気持ちと、ちゃんと向き合おうとしている時間なのだと思います。
別れられない理由を整理する
「別れられない」と一言で言っても、その理由は人によって違います。
まずは、自分がどれにあてはまるのか、整理してみましょう。
- 情がある:恋愛の「好き」とは違うけれど、長く一緒にいた相手への思い入れや感謝がある
- 寂しさが怖い:ひとりになったときの寂しさや、休日の過ごし方を想像すると不安になる
- 相手を傷つけたくない:別れを伝えたら、相手がひどく落ち込むのではと心配になる
- 周りの目が気になる:家族や友だちにどう説明しよう、共通の知り合いにどう思われるだろう
- 相手が怖い:別れを切り出したら、怒られる、何をされるかわからない
いくつか重なっている人も多いと思います。
理由がはっきりすると、「自分は何に引っかかっているのか」が見えてきて、次にどうするかを考えやすくなることがあります。
なお、「なんとなく気持ちが落ち着いてしまっただけ」かもしれない、と感じる人は、別れを決める前に、少し時間をおいてみるのもひとつの方法です。
▶ 気持ちが冷めたのか、倦怠期なのか迷っている人は、こちらの記事も参考にしてみてください
別れを切り出しにくい性格の傾向
別れを切り出しにくいかどうかには、もともとの性格の傾向が関わっていることがあります。
ここでは、ビッグファイブの5つの性格の傾向のうち、切り出しにくさに関わりやすいものを紹介します。あてはまるものがなくても大丈夫です。
相手の気持ちを先に考える(共感力が高い)
「別れを伝えたら、あの人はどんな顔をするだろう」
共感力が高い人は、相手の気持ちを自分のことのように感じとる傾向があるとされます。心理学では「協調性」と呼ばれる傾向です。
相手の痛みを想像できるやさしさが、自分の気持ちを伝えることをためらわせてしまうこともあるようです。
変化が不安(心が揺れやすい)
別れたあとの生活が想像できなくて、怖い。
心が揺れやすい人は、先の見えない変化に不安を感じやすい傾向があると言われます。
今の関係に満足していなくても、「変わること」そのものへの不安が大きくて、動けなくなることもあるのかもしれません。
積み上げてきたものを大切にする(コツコツ力が高い)
ここまで一緒に過ごしてきた時間を、無駄にしたくない。
コツコツ力が高い人は、積み重ねてきたものや約束を大切にする傾向があるとされます。
その誠実さが、「ここでやめたら、今までの時間が無駄になる」という気持ちにつながり、別れを先のばしにしてしまうこともあるようです。
でも、一緒に過ごした時間が大切だったことは、別れても変わらないのだと思います。
気持ちを整理する小さなステップ
いきなり別れを切り出そうとしなくて大丈夫です。まずは、自分の気持ちを整理するところから始めてみてください。
- 気持ちを書き出す:別れたい理由、別れられない理由を、それぞれ紙に書き出してみます。頭の中だけで考えるより、気持ちが見えやすくなることがあります
- 期限を決める:「来月の終わりまでに、自分の気持ちを決める」など、ゆるやかな期限を決めると、ずるずる迷い続けることを防ぎやすくなります
- 信頼できる人に話す:友だちや家族など、安心できる人に気持ちを聞いてもらいます。話すうちに、自分の本音に気づくこともあります
- ひとりの時間をつくってみる:休日に少しだけひとりで過ごしてみると、別れたあとの生活がどんなものか、少し想像しやすくなるかもしれません
伝えるときのヒント
気持ちが決まったら、伝え方も少しだけ準備しておくと安心です。
- 相手を責める言い方ではなく、「私は〜と感じている」と、自分の気持ちとして伝える
- 長い説明より、「別れたい」という結論をはっきり伝える
- 落ち着いて話せる時間と場所を選ぶ(ふたりきりが不安なら、人目のある場所でもかまいません)
相手が悲しむのは、ある程度しかたのないことかもしれません。
それでも、あいまいなまま付き合い続けるより、正直に伝えることが、相手への誠実さになることもあるのだと思います。
▶ 別れたあと、相手のことを思い出してつらくなる人は、こちらの記事も参考にしてみてください
相手が怖いときは、ひとりで抱えない
「別れを切り出したら、怒鳴られるかもしれない」
「何をされるかわからなくて、怖い」
もしそう感じているなら、それは「別れられない」の悩みではなく、あなたの安全に関わることです。
暴力をふるわれる、物を壊される、強い言葉で責められる、スマホを勝手に見られる、別れるなら〜すると脅される。こうしたことがある場合は、ひとりで別れ話をしないでください。
- DV相談ナビ(#8008):内閣府が案内している窓口で、電話をかけると近くの相談窓口につながります
- DV相談+(ディーブイそうだんプラス):電話・メール・チャットで相談できます。結婚していない恋人同士のことも相談できます
- 今すぐ危険を感じるとき:ためらわずに警察(110番)に連絡してください
信頼できる友だちや家族に、今の状況を話しておくことも大切です。
あなたが悪いのではありません。助けを求めていいのです。
自分の恋のバランスを知るには
別れの切り出しにくさには、共感力や心の揺れやすさなど、もともとの性格の傾向が関わっていることがあります。
自分がどんなふうに人と関わるタイプなのかを知っておくと、これからの恋で、相手と自分の気持ちのバランスをとりやすくなるかもしれません。
たとえば診断には、「相手の気持ちを、自分のことのように感じる恋」の寄りそいタイプや、「相手や場面に合わせて、心地よい形を見つけていく恋」のしなやかバランスタイプがあります。
しなやかバランスタイプの結果には、こんなアファメーションが添えられています。
私は、相手も自分も大切にできる。
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※心理学の考え方をもとにした診断です。別れるべきかどうかを判定するものではありません。
まとめ
- 別れたいのに別れられないのは、相手を大切にしてきたやさしさの裏返しかもしれない
- 情・寂しさ・相手を傷つけたくない・周りの目など、別れられない理由を整理すると、次にどうするかを考えやすくなる
- 切り出しにくさには、共感力、心の揺れやすさ、コツコツ力といった性格の傾向が関わっていることがある
- 相手が怖い、暴力や脅しがある場合は、ひとりで別れ話をせず、相談窓口や信頼できる人に相談する
相手のことを大切にするのと同じくらい、あなた自身のことも大切にしていいのだと思います。
あなたが、あなたらしくいられる選択ができますように。
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