別れを決めたときは、それしかないと思っていた。
なのに今になって、「どうしてあんなこと言ったんだろう」「別れなければよかった」と、何度も考えてしまう。
よく一緒に行ったお店の前を通るだけで、足が止まる。思い出すのは、なぜか楽しかった場面ばかり。
別れたあとの後悔は、自分で決めたことであればあるほど、誰にも言えずに抱えこみやすいものかもしれません。
この記事では、「もしもあのとき」が頭から離れない理由を、心理学の性格モデル「ビッグファイブ」の「想像力・好奇心」という傾向から深く見ていきます。そのうえで、後悔の中身を分けて、少しずつ心を整える方法を考えます。
別れてから後悔するのは、めずらしいことじゃない
別れたあとに「あの判断は正しかったのかな」と揺れるのは、多くの人が経験することのようです。
自分から別れを切り出した人も、相手から告げられて受け入れた人も、それぞれに違う形の後悔を抱えることがあります。
後悔には、波があることも多いと言われます。
別れた直後は、ほっとした気持ちのほうが大きかった。
でも、数週間たって生活が落ち着いたころ、ふとした瞬間に寂しさがやってくる。
休日の予定が空いたとき、何かいいことがあって「話したい」と思ったとき。そんな場面で、後悔が急にふくらむこともあるようです。
特に、自分から別れた場合は「自分で選んだのに、後悔するなんて」と、二重に自分を責めてしまいがちです。
でも、後悔していることは、あのときの決断がいいかげんだったという意味ではありません。
それだけ、その人との時間があなたにとって大切だった、ということなのだと思います。
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「もしもあのとき」を思い描きやすい人
後悔の感じ方や長さには、もともとの性格の傾向が関わっていることがあります。
ここでは、ビッグファイブの5つの性格のうち、「想像力・好奇心」の傾向に絞って考えてみます。心理学では「開放性」と呼ばれる傾向です。
頭の中で、もうひとつの物語が進んでいく
想像力・好奇心が豊かな人は、まだ起きていないことや、起きなかったことを、頭の中で思い描く力が強い傾向があるとされます。
「もしあのとき、ひとこと謝っていたら」
「もし、あの旅行に一緒に行っていたら」
「もし別れていなかったら、今ごろ何をしていただろう」
こうした「もしも」の物語が、まるで本当にあったことのように細かく浮かんでくる。
場面の色や、相手の表情まで思い描けてしまうから、そのぶん現実との差が大きく感じられ、後悔が深まることもあるようです。
いい思い出ほど、鮮やかに残る
別れたあとに思い出す相手の姿は、楽しかった場面や、やさしかった瞬間に寄りがちだと考えられます。
すれ違ったこと、寂しかったこと、何度も話し合ったこと。別れを決めた理由になった出来事は、時間とともに少しずつ輪郭がぼやけていくのかもしれません。
想像力が豊かな人は、いい思い出にさらに色をつけて思い返すこともあるようです。
「あの人ほど分かり合える人は、もう現れないかもしれない」と感じるのは、記憶の中の相手が、少しずつ理想に近づいているからという可能性もあります。
その想像力は、これからを描く力にもなる
ここまで読むと、想像力が後悔の原因のように見えるかもしれません。
でも、想像力・好奇心は、本来はとても大切な力だと考えられます。
新しい景色にわくわくできること、相手の気持ちを思い描けること、まだ見ぬ未来に期待できること。そのどれもが、この力から生まれていると考えられます。
今は「過去のもしも」に向かっているその力も、少しずつ「これからのもしも」に向けていける。
後悔に苦しむのは、想像力を持っている人ならではの一時期、と考えることもできるのではないでしょうか。
後悔の中身を分けてみる
「後悔している」とひと言でいっても、その中身はいくつかの気持ちが混ざっていることが多いようです。
紙やスマホのメモに、次の3つを書き出してみてください。どれがいちばん大きいかで、向き合い方が変わってくるかもしれません。
相手への気持ちが残っている
「あの人と一緒にいたい」という気持ちそのものが、まだ強く残っている状態です。
問いかけてみたいのは、「今の相手」を思っているのか、「思い出の中の相手」を思っているのか、ということです。
寂しさが大きい
相手というより、「誰かがそばにいた生活」がなくなったことへの寂しさです。
休日の予定、寝る前の連絡、何気ないおしゃべり。その空白が、後悔の形をとって表れていることもあるようです。
自分の言動への後悔
「あんな言い方をしなければ」「もっとちゃんと向き合えばよかった」と、自分のふるまいを悔やむ気持ちです。
相手を取り戻したいというより、自分を許せない気持ちに近いのかもしれません。
3つがきれいに分かれなくてもかまいません。
「自分の後悔は、7割が寂しさで、3割が自分への後悔かも」くらいの見え方でも、ぐちゃぐちゃだった気持ちが少し整理されることがあります。
後悔と、これからの選択は別のもの
後悔が大きいと、「こんなに後悔しているのだから、やり直すべきなのでは」と考えることがあるかもしれません。
でも、後悔していることと、これからどうするかは、分けて考えていいものです。
ひとつおすすめしたいのは、別れを決めた理由を、あらためて書き出してみることです。
当時の自分は、何に悩み、何がつらくて、その選択をしたのか。
いい思い出ばかりが浮かぶ今だからこそ、あのときの自分の気持ちにも、もう一度耳を傾けてあげてください。
書き出してみて、「あのときの理由は、今も変わっていない」と感じる人もいれば、「あのときとは状況が変わった」と感じる人もいると思います。
どちらが正しいということはありません。
これからどうするかは、後悔の波が少し落ち着いてから考えても、遅くはないかもしれません。
後悔でいっぱいのときに、できること
後悔の気持ちを、無理に消そうとしなくて大丈夫です。
そのうえで、少しだけ心が楽になるかもしれないことを、3つ紹介します。
「もしも」を考える時間に、枠をつくる
一日中考え続けるのではなく、「夜の10分だけは、思い出していい時間」と決めてみる方法です。
考えてはいけないと我慢するより、考えていい時間があるほうが、ほかの時間を過ごしやすくなることがあります。
想像力の行き先を、少しだけ増やす
行ったことのない街を歩く、気になっていた本を読む、はじめての料理をつくってみる。
想像力・好奇心が豊かな人は、新しいものにふれることで気持ちが動きやすいとされます。「過去のもしも」でいっぱいの頭に、小さな新しい風を入れてみるイメージです。
あのときの自分に、ひと言かける
「あのときの自分は、あのときの精一杯で選んだ」。
そう声をかけてあげるだけで、自分を責める気持ちが少しゆるむ人もいます。
過去の自分は、今の自分より情報が少なく、余裕もなかったのかもしれません。
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自分の恋の傾向を知るには
「もしも」を思い描く力や、新しいことへのときめきには、もともとの性格の傾向が関わっていることがあります。
自分がどんな傾向を持っているのかを知っておくと、後悔にのみこまれそうなときも、「今は想像力が過去に向いているんだな」と、少し距離をとって見られるようになるかもしれません。
たとえば診断には、「ふたりで新しい景色を見にいく恋」のときめき探求タイプがあります。新しい体験や深い会話を一緒に楽しめる相手に惹かれやすいタイプです。
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私の想像力は、ふたりの未来をつくる種になる。
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※心理学の考え方をもとにした診断です。復縁できるかどうかや、別れの判断が正しかったかを判定するものではありません。
まとめ
- 別れてから後悔するのはめずらしいことではなく、後悔には波があることも多い
- 想像力・好奇心が豊かな人は、「もしもあのとき」の物語を鮮やかに思い描き、後悔が深まることがある
- 後悔の中身は、相手への気持ち・寂しさ・自分の言動への後悔などに分けると、整理しやすくなる
- 後悔していることと、これからどうするかは別のもの。別れを決めた理由も、もう一度思い出してみる
- 「もしも」に時間の枠をつくる、想像力の行き先を増やす、過去の自分にひと言かける、といった小さなことから試してみる
後悔するほど大切だった時間は、なかったことにしなくていいものです。
その想像力が、いつかまた「これから」を描く力になっていくことを、ゆっくり待ってあげてください。
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